第4章 セロトニンの力――心と体の安定を取り戻す鍵
2024年12月06日 12:07
セロトニンとは何か
私がヘッドマッサージを学び始めて最初に知ったのは、
「セロトニン」という物質が心と体にとってどれほど重要なものか、ということでした。
セロトニンは、私たちの脳内で分泌される神経伝達物質の一つで、
心の安定やストレスの軽減、睡眠の質を向上させる役割を担っています。
また、セロトニンは自律神経を調節する上でも欠かせない物質です。
朝スッキリ目覚めたり、夜ぐっすり眠るためには、
セロトニンが十分に働いていることが大切です。
例えば、生活リズムが乱れたり、ストレスを溜め込みすぎると、
セロトニンの分泌が低下し、自律神経が不安定になることがあります。
「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニン。
その理由は、気持ちを前向きに保ち、
日々の生活に充実感をもたらしてくれる働きがあるからです。
一方で、セロトニンが不足すると、
不安感が増したり、ネガティブな思考に囚われがちになることもあります。
ただし、セロトニンが減っていることに気づくのは簡単ではありません。
その影響は、日々の疲れやストレスと見分けがつきにくいため、
知らないうちに生活リズムが乱れ、心身のバランスが崩れていくこともあります。
セロトニン不足が招いた悪循環
忙しさとストレスに追われていたころの私は、
セロトニンが不足していた生活を送っていたのだと、
今でははっきり分かります。
考えることを避けるようになった私
余計なことに巻き込まれたくなくて、見て見ぬふりをすることが増えました。
反対に、冷静に考えれば言わなくてもいいことを言ってしまい、
後から後悔して落ち込む――そんな悪循環に陥っていました。自分を否定してしまう日々
旅行に行ってもイライラし、楽しいはずの時間にも怒りをぶつけてしまう自分。
「結局、私が悪い」「私には良いところなんてない」と、自己否定ばかりしていました。子どもたちへの影響
そんな私の姿や言動は、子どもたちにも大きな影響を与えていたのだと思います。
セロトニンが減ることで心の余裕がなくなり、その空気は家族全体に伝わるものです。
セロトニンが不足すると、
必要な情報をキャッチする力が低下し、
冷静に物事を考えることが難しくなります。
当時の私は、アドバイスを受けてもそれを自分のこととして受け止める余裕がなく、
目の前の状況をただ受け流すしかできませんでした。
ヘッドマッサージとセロトニンの可能性
スクールで学んだヘッドマッサージは、
セロトニン分泌を通常のマッサージの3.5倍も
活性化させるというデータがありました。
施術を続ける中で、私自身も子どもたちも、少しずつ変化を感じ始めました。
子どもたちの変化
寝つきが良くなり、朝起きたときの表情が明るくなり始めました。
体調が整ってくると、以前のように不安感を口にすることも減っていきました。私自身の変化
マッサージを続けることで、自分の心身にも穏やかさが戻り、
冷静に考える力が少しずつ戻っていきました。
ヘッドマッサージは、「触れること」でセロトニンを活性化させるだけでなく、
心と体を同時に支えてくれるものだと実感しました。
生活の中でセロトニンを取り戻す工夫
施術だけではなく、日常生活でもセロトニンを増やす工夫を心がけるようになりました。
朝の光を浴びる
朝起きたらカーテンを開け、太陽の光を浴びることで、セロトニン分泌を促しました。リズムを整える食事
バナナや乳製品、トリプトファンを含む食材を取り入れることで、
家族みんなが「体に良い」と思える食事を楽しむことができました。適度な運動
散歩やストレッチを取り入れ、無理のない範囲で体を動かすことを意識しました。
これらの小さな工夫を積み重ねることで、心と体のリズムが整い、
家族全体が穏やかな時間を過ごせるようになりました。
セロトニンと家族のつながり
セロトニンを意識する生活を続ける中で、
家族全員が少しずつ明るさを取り戻しました。
私自身が冷静さを取り戻し、余裕を持つことで、
子どもたちにも安心感を与えられるようになったのだと思います。
「親の心が整えば、家族の空気が変わる」――
この経験を通じて、セロトニンが私たちにとってどれほど大切なものかを実感しました。
次回予告:サロンを立ち上げるまでの道のり
次回は、ヘッドマッサージで得た学びをどう仕事に繋げていったのか。
サロンを立ち上げるまでの挑戦についてお話しします。
おわりに
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
セロトニンを知り、それを意識する生活を始めたことで、
私たち家族の心と体に変化が訪れたことをお伝えしました。
必要な情報をキャッチし、冷静に判断する力を取り戻すことの大切さ――
このメッセージが、少しでも誰かの助けになれば幸いです。
次回もぜひお読みいただけたら嬉しいです。