セロトニンを整える暮らし④ 光とリズムで、やさしく整う毎日へ
2025年05月29日 22:59
はじめに
※この記事はシリーズ第4回です。過去の記事はこちらからご覧いただけます:
「セロトニンを増やしたい」と思って調べているうちに、
朝日を浴びる
リズム運動をする
ヨガを取り入れる
食事内容を見直す…
やることがどんどん増えて、かえって疲れてしまった。
そんな経験、ありませんか?
HSP気質のある方ならなおさら、
情報に触れすぎて、気持ちが追いつかなくなることもあるかもしれません。
でも本当に必要なのは、
「がんばらずに整っていく仕組み」です。
少しの光
少しのリズム
そして、自分の呼吸にそっと気づく一瞬。
そんな“やさしい仕掛け”でも、体の中では確かに変化が起きています。
今回は、私自身の体験を交えて、「光とリズム」の力についてお伝えします。
朝の光が、セロトニンのスイッチになる
セロトニンがもっとも活性化しやすいのは、
朝の太陽の光を浴びたとき。
目から入る光の刺激が脳幹に伝わり、
セロトニン神経を目覚めさせるからです。
これは、
体内時計を整えることにもつながり、
夜の“眠りの準備”にも関係してきます。
私の家は東向きなので、本来なら朝日が入る環境です。
でも、外廊下の照明がまぶしく、
どうしても遮光カーテンを使ってしまっていました。
そんなときに見つけたのが、自動でカーテンを開けてくれる装置。
「朝がつらい…」という方には、こうした“光のサポート”が
セロトニンのスタートスイッチになるかもしれません。
リズム運動は、日常の中にある
セロトニンは、
「一定のリズムで繰り返される動き」によって活性化されます。
激しい運動でなくても大丈夫。
たとえば:
歩く
掃除をする
ガムを噛む
呼吸に意識を向ける
こうした“揺らぎのあるリズム”こそが、脳にとって心地よい刺激になるのです。
音楽と体をつなぐ、ラジオ体操
私は、朝や昼間の時間に
「アレクサ、ラジオ体操かけて」と声をかけて、
たった3分、体を動かすようにしています。
「義務じゃなく、気が向いたときに。」
それだけでも、体にはリズムが刻まれ、
気分が変わっていくのを感じます。
子どもも大人も「揺れて整う」トランポリンのすすめ
もうひとつ、リズムを感じる習慣として私が取り入れているのが、トランポリンです。
トランポリンは、子どもにとっては遊び、
大人にとってはセロトニン活性に役立つアイテム。
上下に揺れるリズムが、脳幹をやさしく刺激してくれると言われています。
うちの子も小さい頃、トランポリンが大好きでした。
でも、家庭用の子ども用トランポリンで遊んでいたときに、
バネが開いて顔を強打してしまい……。
それ以来しまったままになっていました。
最近になって出会ったのが、クッションのような安全設計のトランポリン。
インテリアにもなじみ、跳ねるというより“そっと揺れる”感覚。
ソファーのようにリビングに置けて、「子どものため」だけでなく
「自分の整え時間」としても自然に使えるところが気に入っています。
「噛むこと」も立派なリズム運動
食事中にしっかり噛むことや、ガムをリズムよく噛むことも、
セロトニン活性にはとても効果的です。
ただし、顎に不安がある方や、
無意識の食いしばりがある方は、無理のない範囲で。
呼吸が整うと、体はゆるみ、セロトニンが育つ
施術中、眠っているはずなのに呼吸がとても速い方が少なくありません。
これは交感神経が過剰に働いたまま、
深い休息に入れていない状態です。
呼吸が浅く速いと、セロトニンの働きも十分に引き出せなくなってしまいます。
でも、「呼吸を整えよう」と意識しすぎると、
緊張してかえって呼吸が乱れてしまうことも。
だから私は、こうお伝えしています:
「無理に整えようとせず、自然な呼吸ができる状態に体をゆるめていきましょう」
たとえば――
肩をすくめてからストンと落とす。
背中を丸めて、ゆっくり息を吐く。
それだけでも、副交感神経が優位になり、
呼吸は自然に深く穏やかになります。
パソコン作業やスマホゲーム、緊張する会話のあとなど、
集中状態が続いたときは、無意識のうちに呼吸が浅くなりがちです。
だからこそ、ふとした瞬間に
「今、自分は呼吸できてるかな?」
と気づいてあげることが、何よりの整え習慣。
自然な呼吸に戻れる体と心の余白が、
セロトニンの分泌をやさしく後押ししてくれるのです。
リズムとは、安心をくれる「波」
歩く
噛む
揺れる
呼吸する
音楽に合わせて動く
こうした繰り返される安心のリズムが、セロトニンを育ててくれます。
HSPの方には、頑張りより「寄り添うものに委ねる」ことが向いているかもしれません。
無理せず、ゆるやかに、やさしく整えていく。
それが、セロトニンがよろこぶ生き方なのだと思います。
おわりに
セロトニンを整える習慣は、
「少しの変化に気づく」ことから始まります。
朝の光に気づく
ラジオ体操で体が温まる
呼吸がゆっくりになったと感じる
どれも小さな変化ですが、
その一歩が、きっと今日を過ごしやすくしてくれます。
今日も、あなたの中のセロトニンが、そっと育ちますように。