「やらなきゃ」を手放して - 自分時間から始める心地よい家事
2025年01月22日 20:19
家事は、私にとっていつも「やらなきゃ」が先に来る存在でした。
平日はフル稼働で、休日に家事をまとめてこなす生活。
毎日こまめになんてできるはずがない。
なぜなら、外でほとんどのエネルギーを使い果たしていたから。
残りは、子ども達が毎日困らないようにするための家事のみ。
だから週末はたまった家事をこなしていく。
「全部片付けてから自分の時間を」と思っても、
結局一日が終わり、疲れ果てるばかり。
そんな日々が、私の心と体をすり減らしていました。
自分をいたわる時間が生む余裕
ある休日の朝。
「洗濯機を回さなきゃ」「掃除機をかけなきゃ」と、
いつものように家事のタスクが頭を巡る中でリビングに向かうと、
やけに静かな空気に気づきました。
その静けさに、これから自分が出すであろう掃除機の音や洗濯機の音が、
やけに煩わしく感じられました。
ふと、家事を後回しにしてみようと思い立ち、
コーヒーを淹れてベランダの椅子に腰を下ろしました。
そして、遠くの山をぼんやりと眺めていると、
不思議と心が静まっていくのを感じました。
驚いたことに、それまで感じていた「やらなきゃ」という焦りが、
「これをやろう」という前向きな気持ちに変わっていたのです。
ほんの少しの時間でしたが、そんな小さな行動が私の心を落ち着かせ、
焦りや負担感を和らげてくれました。
心に余裕が生まれると、家事が不思議と負担ではなくなり、
「やらされている感覚」から解放されるのを実感しました。
心地よい空間がもたらす効果
心が落ち着くと、不思議と「自分の周りの環境」に目が向くようになります。
ある日、インテリアのサイトを眺めていると
「お気に入りのインテリアコーナー」が目に留まりました。
何もない棚の上に一輪挿しと花
お茶のセットだけが置かれたテーブル
白い壁に飾られたアイアンのオブジェ
「素敵だな。私もこんな空間を作りたい」
そんな気持ちが湧き上がり、
自分の「心地よい空間」を作ることへの憧れが芽生えました。
実際に、自分の心地よい空間を整える作業は、
「やらなきゃ」という義務感ではなく、
「やってみたい」という前向きな気持ちに変わることを教えてくれました。
その空間を見るたびに、 ほっとしたり気分が上がったりする効果は、
思った以上に大きいものです。
ただ、それには「やらされている」家事ではなく、
自分の気持ちから動き出すことが大切なのだと感じます。
義務感だけで家事をこなすのは、
結果的にストレスを溜める作業になってしまいがちです。
実際に私が「心地よさ」を気にし始めたのも、
心が落ち着いた時間を持ったときのことでした。
心が整うと、
自然と周りを整えたいという気持ちが
生まれるのだと気づいたのです。
やはり、心を落ち着かせる時間を持つことは
とても大切なことだと思います。
その時間が、
「家事を負担」から「生活の楽しみ」へと
変えてくれるきっかけになるのではないでしょうか。
「まあいっか」の余裕を持つために
それでも、忙しい日々の中で
「まあいっか」と思える余裕を持つのは簡単ではありません。
なぜなら、セロトニンの分泌が低下し、
冷静な判断力が鈍ってしまうからです。
優先順位をつける力が低下し、
どれもこれも「やらなきゃ」に見えてしまう。
だからこそ、 まず自分をいたわることは理にかなっているのです。
短い時間でも自分を癒やす時間を先に持つことで、
その後の行動や考え方が変わり、 結果的に効率よく動けるようになるのです。
次回予告
仕事でも、 同じ「やらなきゃ」「もっと良くしたい」という気持ちに 追われることはありませんか?
次回のブログでは、 頑張りすぎの「もっと」がもたらす影響についてお話しします。どうぞお楽しみに!